スマイルゼミ幼児コース評判レビュー。契約して気づいたメリット・デメリット。

タブレット型の通信教育でシェアを大きく伸ばしているスマイルゼミ。
2020年には、幼児コースも開始へ。
我が家は、上の子が小学生コースで契約中ですが、
下の子も年中になるタイミングで早速契約してみました。

タブレットってあんまり良くないイメージ。
スマイルゼミには、良い意味で裏切られました。
幼児こそ直感的に使えるデジタル教材。
従来の紙教材とは全く違って、革命的な内容。
というわけで、気づいた点をまとめておきます。

スマイルゼミ幼児コースの料金システム

スマイルゼミは、幼児コース、小学生コース、中学生コースが有り、
幼児コースは、年中（4-5歳）と年長（5-6歳）の2年間。
年中も年長も同じ料金で受講できます。
※スマイルゼミには、年少（3-4歳）のコースは有りません。

幼児コースでは、オプション教材も「英語プレミアム」のみ。
「発展クラス」が有るのは、小学生コースからだし、
英語の上位コース「英検コース」も有りません。

→スマイルゼミ英語プレミアムの評判レビュー。英語オプションを解約した理由。

※実際の年齢より上の学年の契約（先取り学習）も可能ですが、
後で変更ができませんので、基本的に辞めた方が良いです。

6ヶ月一括払い、12ヶ月払いと、まとめて払う事により、
割引率が高くなるシステムは、どこの通信教育も一緒。

ただ、スマイルゼミには、継続割引が有り。
1年継続するごとに月100円の割引となり、最大で月500円（年間6,000円）の割引となります。
学年が上がるにつれ講座料金は上がるので・・・実際のところ払う金額は多くなるのですけど。

また、スマイルゼミは、専用のタブレットが必要なので、
初期費用として「スマイルタブレット」料金も発生します。
専用タブレットは一括払いで10,978円。
※12回払いは月々1,078円（合計12,936円）

専用タブレット一括払いといっても、
12ヶ月未満で解約した場合は、タブレット代金を追加で請求されるので気をつけて。
スマイルゼミには、実質の違約金制度「1年縛り」が有るのです。

6ヶ月～12ヶ月未満で退会した場合は、7,678円の請求、
6ヶ月未満で退会した場合は、32,802円の請求となります。
初期費用10,978円＋6ヶ月未満32,802円＝本体価格43,780円という感じ。
12ヶ月以上の契約が前提で、タブレット代が10,978円となるのです。

スマイルゼミ幼児コースのメリット

子供一人で学習してくれる

幼児向け通信教育って、親が一緒に取り組むパターンが多いのですが、
スマイルゼミは、子供が一人で学習する教材となっています。
幼児が勝手にやるって凄い、ホント革命でした。

実際、毎日我が子も一人でやっており、
私があれやこれやと口を出すことも無い。
半年経った今では、日々のルーティーン。
保育園生が自主的にやってるのです。

タブレットを子供が開けば、
自動的に「きょうのミッション」も表示される。
毎日バランスよく勉強する教材を選んでくれて有るのです。

教材（ミッション）も、アニメーションや音声での説明が有るので、
親が隣で読んであげる必要が無いし、どれも丁寧な説明で、
私が説明するよりも分かりやすく教えてる。

タブレット教材なので、動かす、触れる、反応するといった、
紙教材とは違った問題にも感動しました。そりゃ楽しく学べる。

自動採点で、親が丸付けする手間も無いし、
子供が間違えても、すぐに正解を出すのではなく、
ヒントを出して、答えを導き出す仕組み。

文字を書くという問題も、文字の微妙な違い認識しているようで、
子供の間違えた部分を指摘して、間違えた部分を理解させている。

なにより専用ペン「デジタイザーペン」が優秀でビックリ。
ペンの書き心地も良いし、しっかり手をついて書けるのです。
ペンが近づくと、ペン以外の場所は、触れても反応しない仕組み。凄い。

特に、字を学ぶという点で、これ以上無いのではないか？というレベル。
お手本で出てくる文字が、学ぶべき正解の字であり、
これを映像で一画一画丁寧に教えて、なぞらせるのよ。
書き順を覚えるだけじゃなく、なんか覚える字が上手いのです。
デジタル教材なので、何度も繰り返し書くこともできるから。

タブレットは書くのが苦手というイメージ・・・吹き飛びました。
チャレンジタッチとのタブレット性能の違いも大きいです。

→【小学生】スマイルゼミとチャレンジタッチ徹底比較！両方契約して気づいた大きな違い。 

保護者も把握できる

子供が一人でやるとはいえ、
毎日ちゃんとやってるのか？は気になるところ。

で、スマイルゼミでは、子供が何をやって、どのように取り組んだのか？
全て記録が残るようになってます。
問題を解いている画面が、毎日自動的に録画される。
子供が日々やった内容は、「きょうのできた」へ記録され、
親子共々、遡って確認できるようになっているのです。

再生画面では、「おうちの方へ」という、
保護者へのコメントまで付いており、
学習の目的と子供の結果を、簡潔に伝えてくれるの。
正直、毎日の動画確認するほど暇じゃないですから、助かるぅ～。

また、親から子供へもフィードバックもできるようになっており、
スタンプや書き込みをできる仕組みも有る。

子供も書き込めるので、我が家は無法地帯となってますけど・・・

これはこれでなんだか楽しくて、
我が家の不思議なコミュニケーションツールとして成り立ってます。交換絵日記なり。

日々の学習時間も、1日15分～30分という程よい長さ
少しずつやって、ちょっと物足りないかな・・・というくらい。
習慣化するには丁度良い量なのです。

ちなみに、タブレットの利用時間、学習時間への制限もかけられます。
スマホやPCから、会員画面で変更可能。
子供がタブレットを使いすぎるということも避けられるのです。

タブレット1台で完結する

他の幼児向け通信教材と違って、
使う教材は、スマイルタブレット1台だけ。
これって親の負担が凄い減るのですよね。

勉強するスペースを確保する必要が無いし、
部屋が教材や玩具で散らかる事も無い。

場所を取らず、いつでもどこでも学習開始できる。
鉛筆も要らないから、消しゴムカスも出ないし、
机と椅子じゃなくて、食卓やソファでも良いの。
英語とかで、CDやDVDを再生する端末が要らないのもラク。

教材自体も子供一人でできるわけで、親の時間がだいぶ増える。
食事の準備、お出かけの準備といった、
ちょっとした隙間時間にも「やっといて」って言える。

旅行とか、出かける時も持ってくのに苦じゃないわけで、
むしろスマイルタブレットは役に立つ。
習慣化してきたスマイルゼミ日課、
教材が貯まるほど、お互いストレスですからね。

あと、タブレット以外の教材が無いということで、
教材のやり残し、やり忘れる事も無くなったし、
部屋の片付け、収納という点でも非常にラクになりました。
余計な玩具、捨てちゃ駄目なオモチャって凄い困るのよ。
要らないでしょって付録、子供は捨てちゃダメって言うからね。

2週間の無料期間が有る

タブレット型の通信教育って、事前に試す事が困難なのですが、
スマイルゼミは事前に試すことも可能です。

スマイルゼミでは、オンラインセミナーや、
全国各地で、スマイルゼミの体験会も実施している。

入会後も、約2週間は無料お試し期間となっており、
タブレット返却で、入会費＆タブレット代金と全額返金されます。
他社の資料請求や体験教材とも違うのです。

ちなみに、スマイルゼミにも資料請求が有りますが、
他社のような体験教材が届くわけではなく、ホントに資料だけが届きます。

→スマイルゼミ【幼児コース】資料請求！

資料請求のタイミングでは、下敷きや文房具がもらえたりもしますが・・・
子供が楽しめる内容という感じではなく、完全に保護者向けのパンフレットですね。

→スマイルゼミの資料請求してみた。体験教材の内容とその感想。

スマイルゼミ幼児コースのデメリット

料金が高く、1年縛り有り

スマイルゼミ最大の難点は、全てにおいて料金が高いこと。
月額料金は、メジャーな幼児向け通信教育の中で1番高い。
一番格安な12ヶ月払いで、他社の約1.2倍〜2.3倍の料金です。

初期費用が必要なのも、スマイルゼミくらいであり、
6ヶ月未満の解約で32,802円、12ヶ月未満の解約で7,678円も追加請求という、実質の契約縛りも長い。
タブレット補償も1年で3,960円、修理時に6,600円も取られるからね。
今となっては、他社よりもタブレット性能は高いとも言えないのですからね。

→2023年スマイルゼミ最新タブレットの違い。スマイルタブレット3、3R、チャレンジパッドの性能比較。

チャレンジタッチに新型も登場し、幼児コースも開始した今、割高感も否めません。
チャレンジタッチNextは、スマイルゼミタブレットより性能も上。手もついてかけるようになっています。

→2023年チャレンジタッチ最新タブレットの違い。チャレンジパッド3、チャレンジタッチネオ、チャレンジタッチネクストの性能比較。

しかも、一番消耗の激しい専用ペンは、タブレット補償の対象外。
ペンの性能も良いので、ペンや替芯の価格も高額なのです。

→スマイルゼミ専用ペン（デジタイザーペン）が故障した時の代用ペンと対処法

また、新規入会には、必ずタブレット購入が必要であり、
兄弟の使っていたタブレットや、
中古タブレットを使って入会することはできません。

一つのタブレットを兄弟使い回すこともできず、契約者1人につき1台必要。
幼児コースのタブレットは、小学生コースと全く同じなのに。

タブレット料金を払って、英語プレミアム付けて、
年一括払いしたら・・・合計59,290円でした。
6ヶ月未満で解約したら32,802円のタブレット料金も必要となりますからね。

通信講座って、基本的に月額換算されているけども、
年額だと馬鹿にならない金額であり、12ヶ月契約はどこも一括払いで請求されます。
月々では微々たる差額も、チリが積もりまくりなのよ。

エンタメ要素は少ない

タブレット以外の教材が無いので、
付録や知育玩具といった、エンタメ要素が弱いです。
教材も最初の1回ダンボールでタブレットが届くだけ、
追加教材も、毎月ダウンロードするだけでオシマイですからね。

タブレット教材のご褒美も、
小学生コースのような、スターが貰える仕組みでは無く、
課題をクリアして貰えるのは、キャラクター用の「着せかえパーツ」と、

「コレクションカード」が貰えるくらい。

ウチの子供は女の子なので、着せ替えを飽きずに楽しんでますけど。
男の子の場合だと、どうなのかな？って。

幼児コースには、ゲームアプリも無いので、
教材以外にできる事も少ない。
マイキャラカスタムするか・・・あとはアルバムで絵を描いたり。

ぺんの性能が良いので、お絵かきタブレットとしては超優秀ですけど。

玩具を使って学ばせたいなら、やはり「こどもちゃれんじ」ですね。
毎月「ちゃれんじ」が届く・・・みたいな楽しみも有りませんので。

→こどもちゃれんじ評判レビュー。契約して気づいたメリット・デメリット。

教材ボリュームが少ない

スマイルゼミの小学生コースは、比較的難易度が高いのですが、
幼児コースの難易度は低く、どちらかというと簡単。
教える知識量、教材ボリュームも少ないと感じました。

ひらがな、カタカナ、ことば、かず、かたち、とけい、
えいご、ちえ、せいかつ、しぜんという全10分野、
幅広いジャンルが学べるとはいえ、1ヶ月の講座量はこんなもん。

定期テストといった提出課題も無いので、
完全にタブレットのコンピューター任せ、
値段が高い割には・・・ちょっと物足りないかなと。

基本講座には、英語も含まれますが、ホントにオマケ程度の内容しか有りません。
オプション講座の「英語プレミアム」を付けないと、物足りない感じも否めない。

英語プレミアムも、年齢で教材の内容が決まっているので、
他で英語を学んでいる子供だと、物足りないレベルな気がしました。

→スマイルゼミ英語プレミアムの評判レビュー。英語オプションを解約した理由。

英語に限らず、幼児講座に高難易度コースは無いので、
年長で読み書きができる子には、物足りない内容かなと。
かといって体験学習もないですからね。

みまもるネットが微妙

幼児コースは会員サイト「みまもるネット」で確認できる事が、
小学生コースに比べて少なくなっていました。
「日々のとりくみ」や「学習のきろく」のデータもアバウト。
幼児では理解度を図る要素が無いので、まぁ仕方ないっちゃ仕方ないんですけどね。

あくまで、タブレット端末で日々の振り返る仕組み。
オンラインからは、フィードバックができないのも残念でした。

小学生コースだと、会員サイトでも細かいデータが見れるし、
「みまもるトーク」で、子供とコミュニケーションも取れるのですけどね。

兄弟でスマイルゼミに加入していた場合でも、
幼児コースは「みまもるトーク」に参加できませんでした。
「みまもるトーク」では、学習の「開始」と「終了」のお知らせが来るのみ。

みまもるトークって、文字だけでなく絵を使ったコミュニケーションもできるので、
幼児も解放してくれると楽しいんですけど。
幼児のお絵かき面白いですからね、家族で共有したかった。

解約方法が電話のみ

スマイルゼミの入会はオンラインで簡単にできますが、
解約には電話する必要が有ります。
退会手続きは、みまもるネットでって記載されてますが・・・

退会の手続きについては、みまもるネット内でご案内しております。
みまもるネットにログインしたうえで、「サービスの設定」－「ご契約内容の確認/変更」から、退会手続きのご案内ページへお進みください。

各種変更手続き｜タブレットで学ぶ小学生向け通信教育「スマイルゼミ」

みまもるネットには、注意事項が記載されてあるだけで、
結局のところ、電話しないとダメなのです。

退会＝解約であり、休会というシステムも有りません。
解約して再入会した場合は、またタブレット購入が必要なのも上述したとおり。
辞める為には、ちょっと覚悟も要るのです。

→スマイルゼミの解約方法と注意点。退会後のタブレット活用方法。

ちなみに、他社でも解約方法は電話というところが多く、
こどもちゃれんじ、スマイルゼミ、ポピーは、電話解約が必須。
通信教育の悪しき慣習ですね。

幼児通信講座でオンライン解約できるのは「Z会」のみ。
Z会は最低契約期間という契約縛りも無いから、気軽に入退会もできるのです。

→Z会幼児コース評判レビュー。契約して気づいたメリット・デメリット。

こういったところも「Z会」が生き残っている理由だとも感じました。
教育サービスとして、道徳的に疑問が残る部分があると、ちょっと使いたくないですよね。

スマイルゼミ幼児コースまとめ

タブレット教材ということで、色々な懸念が有りましたが、
幼児は文字を読むことができないので、
動画や音声を使ったタブレットって、むしろ合理的な気がしました。

あんなに駄目だった「ひらがな」も、勝手に書けるようになったし、
いつの間にか「時計」まで理解・・・ビックリ。

ひらがなで苦戦している親御さんほど「スマイルゼミ」は試してみて欲しい。
できれば嘘なく褒められるし、子供も嬉しいようで、見せびらかしに来る。
絵を描くのも楽しいらしく、家族のコミュニケーションツールとしても役にたってます。

親の教え方が悪かったとは思いたくありませんが、
一回駄目になると、駄目だなって雰囲気・・・なんでわからないの？というイライラ。
そして、子供が泣くっていう不毛な時間の繰り返し。
丁寧に教えるということ、子供よりも親が難しいんですよね。

ただ、スマイルゼミは、親子で取り組む内容では無いので、
親子で一緒に学びたいなら、他教材にした方が良い。
スマイルゼミは、付録や玩具も一切届かないから、他社の方がより格安にも感じます

→幼児おすすめ通信教育教材の比較。こどもちゃれんじ、スマイルゼミ、Z会、ポピーの違い。

スマイルゼミは、小学生講座も有りますが、こちらも値段は高額です。
高学年の内容は、難しいというより、ちょっと説明不足な気がしました。
我が家では、高学年になる前に解約しました。

→スマイルゼミ小学生コース評判レビュー。契約して気づいたメリット・デメリット。

小学生コースには、発展クラスも登場するけど、
最初は、標準クラスで初めて、後から追加した方が良いと思います。

→スマイルゼミ標準クラスと発展クラスの違い。悩んだら標準クラスを選ぶべき理由。

一人で勉強するタブレット教材の魅力は大きいのですけど、
やっぱり値段が・・・ね。